芽衣を真ん中にして、桜のトンネルを
歩く三人。
桜の花びらのおまじないを信じている
芽衣の純粋さを、春菜は危険だと言い、
「悠哉、メイに変な男が近づかないように
ちゃんと見張っててよ!」
悠哉に頼んで、高校へと走り去ってしまう。
神社の鳥居の下に取り残された中学生組の芽衣と悠哉。
春菜が去ってしまったことで、一瞬、芽衣は寂しそう
にするが、すぐに気を取り直し悠哉とふたり嬉しそう
に学校に向かう。

そんな2人が通り過ぎて行った神社の境内を
一人の少年が掃き掃除をしている。
制服姿。芽衣や悠哉と同じ年頃の少年。
神主の格好をした男性に、
「時間だぞ!」
と急きたてられている。
神主と共に神様に柏手を打ってお祈りをしている。
登校前の日課なのだろう。
神主は少年を「アツシ」と呼んだ。
おもむろに神主が口を開く。
「まぁしかし、お前の母さんがしたことは人として許されないことだとは思う。
だが、お前ひとりで背負いこむことではないと思うんだ。親子というものはな…」
そんな神主の言葉を敦史は、
「わかってる!…わかってます。ありがとうございます。」
と遮り、鞄を手に立ち去ろうとする。
そんな敦史を引き止め神主は赤い箱を手渡す
「これを持って行け。お守りみたいなもんだ。」
赤い箱には、SAKURADA MILK CHOCOLATEの文字。
ミルクチョコレート。

中学校の校門前。
生徒たちが校内へと吸い込まれていく。
芽衣も愛しそうに悠哉を見上げながら
嬉しそうに登校。
「芽衣!」
「おはよう!」
校門前で挨拶を交わしたのは、親友の友梨
それを見て「じゃあな。」と先に校内に入って行く爽やかな悠哉。
「ごめ〜ん!邪魔しちゃった!」
芽衣が折角悠哉とふたりきりだったのに、自分が邪魔したと 詫びる友梨。
ただの幼馴染だと友梨に言い聞かせているところへ、興奮気味の親友、美亜がやってくる。
美亜は、今時のギャル系女子中学生。
「超ラブラブじゃ〜ん!なにか進展あった?」
芽衣の気持ちは親友にはバレバレのようだ。

(芽衣のナレーション) 人は、生まれてから死ぬまでの間に
およそ3万人の人と出会うといわれています。
その中で、学校や職場で出会う人が3千人。
親しく言葉を交わす人が3百人。
そんな巡り合いの中に、生まれる前から神様が決めていた特別な出会いがあるそうです。
でも、そのたったひとつの運命の絆は誰の目にも見えません。
まだ見ぬ運命の人とは、小指の先が赤い糸で繋がっているはず。
だから…、
だからアタシは貴方に出会うために恋をする。

芽衣の新しいクラスは、親友の友梨も美亜も同じ。
すでにホームルームが始まってしまってから、教室に入ってきたのは、敦史だ。
一番後ろの敦史の席は、芽衣の隣の席。
敦史が落としたミルクチョコレートの赤い箱を、芽衣が拾って手渡す。
お礼を言って受け取る敦史。
担任の男性教諭が黒板に書いた文字は「一期一会」。

(下校時刻)
美亜の誘いを断り、家路を急ぐ芽衣。
美亜の誘いを断り、家路を急ぐ敦史…。
そんな敦史を引き止めたのは、クラスメイトの夏樹
「春休みはなにやってたの?携帯にも出てくれないし…。アツシくんに嫌われちゃったかな」
とおどける夏樹に、敦史は
「そんなんじゃないよ。大人の事情ってやつ?」
とはぐらかして立ち去る。

「高校生になったら色々あるの」
という春菜の提案で、芽衣は別の部屋にお引越し。
タンスの移動などを手伝うために悠哉も駆り出されていた。
部屋を移動するために出てきた大量の荷物の中に、
春菜のアルバムがあり、赤ちゃんの時の春菜の写真を3人で眺めたりしていた。
「芽衣の写真も見ようぜ」
という悠哉の提案で、芽衣のアルバムを探すがなかなか見つからない。
そこに、封筒に入った1枚の写真が出てくる。
そこには赤ちゃんが2人並んで眠っていた。
裏を返すと、「めい1才」の文字。
芽衣の隣に写っているもう一人の赤ちゃんは、悠哉ではないかという話になった。
「こんなに小さい頃から一緒だったんだな、俺達。これは運命としか言いようがないな」
と悠哉は言う。
そこに芽衣の母親がお茶が入ったからと3人を呼びに来る。
春菜が写真を手渡し、芽衣と一緒に写っているのは悠哉かと尋ねる。
一瞬、表情を固くした母親は、次の瞬間にはにっこりとほほ笑み、「わからないわね。」と答える。

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